株式会社の特質
株式会社は、広範囲から資金を調達し、大規模企業を起こせるように考えられています。そのため次の特徴があります。
◆出資単位を均等に細分化
株式会社は、その社員(構成員)としての地位が株式という単位に細分化されています。そうすることで出資者の資金力に応じて1株、1万株と買入して出資できます。これにより、幅広く資金を調達できるわけです。
社員としての地位(株式)を均等化しているのは、会社と株主との剰余金の配当などの法律関係を簡明にすることができるからです。
◆出資者である株主の有限責任
株主の責任を間接有限責任とすることで、万が一会社が倒産しても株主は出資が返ってこないだけで、それ以上会社に対しても会社の債権者に対しても何の責任も負うことがありません。
リスクを少なくして、出資をし易くしているわけです。
◆会社の所有と経営の分離
また株主は企業経営に自ら関与せず、別に経営の専門家を取締役として選任して経営にあたらせる仕組みを採っています。
これによって企業経営の能力のない者も出資によって企業経営から生じた利益を享受することができるとして、出資者を募ることができるわけです。
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